寄居町で伝承されてきた和太鼓の神田囃子は、昔から宗像神社秋季例大祭で巡行する山車や寄居玉淀水天宮祭で遊覧する舟山車で演奏され、 お祭りの賑わいに一役買ってきました。
交通量増加による規制からお祭りが一部縮小され、叩き手が減少したものの、迂回路整備がなされ、昭和後期に山車の巡行が復活する頃には、各町が保存会や伝承会を立ち上げ、子供たちへの伝承活動も再開しました。
しかし、こうした取り組みがなされるも、近年の少子化や指導者高齢化等の問題もあり、伝承が危惧される状況であることから、各町内の子供たちだけではなく、近隣の子供たちや町外から転入してきたご家族にも積極的にお声がけをし、子供たちはもちろん、大人へのお囃子普及活動も行うようになりました。
今後も宗像神社氏子9町が纏まり、定期的に練習会やお披露目会を行うなど、 地域との交流を図りながら、皆が笑顔で楽しめる行事にお囃子が響き続くよう、神田囃子の伝承と後継者の養成に努めてまいります。